企画生産から小売りまでを包括する繊維ファッション企業の自社ビルの計画である。 敷地は原宿駅から程近い角地という好立地で明治通りからも伺える。 女性服ブランド事業を強化しているクライアントにとって、女性美をメタファーとした我々の提案は企業アイデンティティを強く表現するものとなった。 この建築は空間全体に影響しうる要素として二枚のカーブ曲面壁によって支配されている。 そのカーブ曲面壁は角地に接する前面道路をつなぐショートカット状のパスを形成しており、路地や切通しのように建物内への導入部を演出している。来訪者はここから地階のギャラリーや1階のラウンジへとアクセスする。 北面、東面の立面に表れる曲線は画家クリムトが描く女性のボディラインを引用している。それらを直線で結ぶことでこのカーブ曲面壁が生まれた。これはファサードのみならず内部空間へも共通のモチーフとして貫入しており、各フロアにその断片が姿を現す。
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